これからが勝負だ!
- 2015.07.05 Sunday
- 18:40
「リサイタルをやる」と決めた瞬間から、いろいろな準備が始まります。
東京の場合、会場は1年以上前から予約しなければなりません。
曲目を決めてピアノの練習を始めるのは言わずもがな。
これなくしては、何も始まりません。
「プロの仕事」として誰もがイメージするのは次のようなパターンでしょう。
プロモーターから仕事の依頼がくる
↓
日程調整をはじめとして契約内容を詰める
↓
契約を交わして、あとは体調を整え、演奏するのみ
もちろん写真やプロフィールを提供したり、という事務作業はありますが、
コンサートのアレンジや宣伝にアーティストが直接関わる必要はありません。
チケットが売れても、売れなくても、いただけるものに変わりはありません。
しかし、今回かやにかパパがやろうとしているリサイタルはそうではないのです。
「自分で企画し、自分で準備し、全責任を自分で負う」
というもの。
チケットの売り上げのみで、すべてをまかないます。
プロのマネージメント会社にお願いして(ということは、手間賃をお支払いして)さまざまなお手伝いは代行してもらいますが、基本は自助努力あるのみ!
これ、日本独特の慣習でもあるのですが、
「自らの研究成果を広く世に問う」
というもので、
音楽評論の対象としてもこういった“自前”のコンサートが優先されます。
だから、昨年末の「皇帝」のコンサートに批評家は来ていませんでした。
もちろん日本人アーティストに限ったことで、外タレはその限りではありませんがね。
* * * * * * * *
まずは印刷物作りです。
フライヤーのデザインや印刷そのものはプロに依頼しますが、
記載すべき文字稿はすべて自分で準備します。
チケットを売るのも自助努力となりますので、案内の文面も考案し、準備します。
実はここが一番のポイントです。
事後にトロと鮑を食べられるか、カッパとかんぴょうで我慢するか、の分水嶺ですからね。
今回送り出すDMは1,000通ちょっとです。
これを家内作業でこなすには、結構な体力と根性が必要です。
もうかなりの回数をこなし、経験も積んできましたのでそれなりの予想はつきますが、
やはりきついです。しんどいです。
1枚ずつ個別に宛先を印刷しました。積み上げるとかなりの高さに…。
悪いなあ〜、と思いながらも、カヤニカままに頼ってしまう性悪なかやにかパパ…。
封筒を準備します。
今回初めてA4サイズの透明の封筒にしてみました。
印刷物を三つ折りにする手間が省けて、GOODです!
案内状を作り、必要な枚数コピーします。
これはかやにかパパの役割です。
宛先ラベルを作ります。
データベースソフトを駆使して、ドワ〜っと印刷します。
印刷できる状態にまでにデータを選別して準備するのが大変です。
ここまでがかやにかパパの役割で、ここからはカヤニカままの出番。
それぞれの印刷物をまとまった枚数に山分けします。
つい省略したくなる手順ですが、これをやっておくと「入れ忘れ」のミスを防げます。
たとえば封筒と、これと、あれと、あれ、を20ずつにしておけば、詰め終えた時点でこまめに入れ忘れをチェックできるので、結局は時間の節約になるのです。
宛先もすべてあいうえお順に並べ…
これらを封筒に。
結局単純作業はすべてカヤニカままの肩にかかってしまいます…。
とりあえず封筒に詰まりました。
お仕事が終わったあと
背中痛いよ〜、肩痛いよ〜
とうずくまるカヤニカまま。
謹んでモミモミさせていただきましたが、
イテテテ、とうめくカヤニカままを見たワンコたちは
なんでママをいじめるんだっ
とばかりにかやにかパパに吠えかかります。ちっ!
そして最後はメール便のシール貼りです。
今回はかやにかパパが全部やりました。数時間かかりましたが、いちおう一日で。
一山100通です。
これで完了!
あとは出すだけです。
出したあとは返事待ち。
さあ、どれぐらい反応があるでしょう…?
トロ、アワビ、ウニ、イクラ、ボタンエビ…、大丈夫かなあ?