ピアノの嫁入り
- 2017.05.29 Monday
- 13:45
2月22日のブログでぶちかました
には、すぐさま反応がありました。
しかし、値段もそれなりの案件だったので「即日即決」とはならず、
お問い合わせいただいた順番を尊重しながら、いくつかの交渉を経た末に…
決まりました! ヽ(´ー`)ノ
京都に嫁入り(婿入り?)することになったのです。
場所は京都御所のすぐ近く。近隣に相国寺(しょうこくじ)もあります。
御所への門の一つ。歴史を感じます。
有名な「鳴き龍」が天井に書かれている相国寺。
鴨川もすぐ近くを流れているので、散策に最適です。
このピアノを受け入れるために新しくスタジオが新設される運びとなり、
大切に使っていただけることになりました。
新しいスタジオのエントランスはこちら。
スタジオの名は
私も時々会いにいけるので、嬉しいです。
晴れてニューオーナーが決まるまでの顚末はこちらをご覧下さい。
スタジオの名称に関しても、こんなストーリーがあったそうです。
そして、すでに商標登録の出願も完了したとのこと!
ただし登録完了までは半年ぐらいかかるらしいです…。
くだんの楽器は5月28日に搬入され、翌29日の午前中に搬入調律完了。
今までこのピアノのお守り役だった名調律師の照沼氏がたまたま関西出張中だったので
新しい環境に合わせた調律と最終調整をお願いし、
万全の状態で楽器を引き渡すことができました。
新しいオーナーの坂田さんと
私もたまたま28日まで関西で仕事だったので、立ち会いました。
楽器の特性や、今まで施された修理の詳細も、きちんと次の調律師に伝えてあります。
これからたくさんの方々に愛され、新しい歴史を刻んでくれることと思います。
搬入当日の様子は坂田さんのブログをご覧下さい。
拙宅のスタジオで今までスタインウェイが占めていた場所には、
カヤニカまま所有のベーゼンドルファーが鎮座しています。
左側のピアノがベーゼンドルファーです。古いモデルなので2本ペダル。
製品番号がわからないのではっきりしたことは不明ですが、およそ1900年頃に製造された楽器らしい。
日本はまだ明治時代ですね。古き良き時代の、耳にやわらかく、心癒される響きがします。
ちょっと弾きにくいけれど、気持ちいいですよ。
さてさて、カヤニカぱぱ家のピアノの断捨離はこれで終わりではありません。
次は1843年にウィーンで作られた「J.B.シュトライヒャー」というフォルテピアノがまな板の上にのります。
本物ですよ。レプリカではありません。
1843年です。1943年ではありません。ブラームスの時代です。
ほら!
これに関してはまた改めて!
コメントありがとうございます。
デームスの山荘、懐かしいです!