入院しました…

  • 2015.03.26 Thursday
  • 20:25

 
病院に2泊しました。
小学校以来の入院です。
 

spital.jpg
久しぶりの入院でテンションあがってます。嬉しそう…
 
あのときは虫垂炎(盲腸)でした。
ストレッチャーで手術室に運ばれる時、
そばに家族が誰もいなくて心細かったことを覚えています。
 
今の私からは想像できないと思いますが、
当時の私はすぐ学校を休む“虚弱児童”っぽく、
何と、盲腸の手術も全身麻酔でした。
後日談ですが、この手術がきっかけで私の体質は激変し、
ほどなく肥満児に大変身!
女性が妊娠して体質が変わるのと同じですね。
その頃は大きなサイズの服もあまりなく、
デパートの「肥満体用」の売り場に行かなければならないのが苦痛でした。
 
さて、今回は、というと…
 
「検査入院」です。
別に心配するような入院ではありません。
 
何の検査かというと、
 
心臓の冠動脈に狭窄がないかのカテーテル検査
 
でした。
ま、年相応の「動脈硬化の疑い」ということでありまして…。


tennteki.jpg
ほら、痛々しいでしょう! かわいそうでしょう!
 
実は旅先で「あ、これ、もしかしたら狭心症っぽい?」みたいな
軽度の不快感を経験したことがあったのです。
 
それを放っておくと、たいへんなことになりますよ〜
 
というテレビ番組の影響もあって、
一度検査しておこう、と思い立ちました。

私にはちょっと健康フェチみたいな傾向があって、
こういう検査、嫌いではありません。
胃や大腸の内視鏡検査も複数回経験済み。
検査中に自分の内臓の中をモニターで見ているのが、大好き

 
ちょっとアブナイでしょうか…?
もちろん写真も持ってますよ〜。
これで年賀状を作ろうか、と考えることもありますが、
今の所思いとどまっています。
 
さて、心臓。
まずやったのはCT検査でした。
案の定、冠動脈には部分的に石灰質の陰が…。
 
で、次の検査としてカテーテルかシンチグラム、という選択肢が提示され、前者を選びました。
動脈からカテーテルを挿入して心臓まで送り込み、
造影剤を流し込んで血管の状態を見る検査です。
 
今回もモニターを横目で見てました。
角度的に見にくかったのと、モノクロだったのが残念です。
 
以前、これは股の鼠径部から行う検査でした。
事後の止血が大変で、父がやった時代には「圧迫のための砂嚢を置かれたまま数時間は絶対安静」という、検査そのものよりその後の止血が苦しい検査だったのです。
 
今でも足から検査できますが、止血の方法はかなり発達したらしい。
それでも数時間動けない、ということに変わりはないそうです。
 
最近は「手首から」という方法があります。
手首の「脈を測るところ」、つまり、自殺する時にざっくり切る、
あそこからカテーテルを入れるのです。
これだと事後の止血も簡単で、自由に動けます。ただ問題は
 
まれにではあるが、後遺症として手指に運動障害や感覚障害が残ることがある
 
ということ。
手首にカテーテル挿入の入口を装着する際に、神経を傷つけてしまうことが皆無ではないそうです。運が悪いとその後いろいろ不具合が…。
 
「もしそうなっても、時間と共に回復します。ただ回復の速さと、どこまで回復するかには個人差があります。」
 
というのですが、う〜む、そう言われてもねえ…。
 
結局、通常は右手の動脈から入れるカテーテルを
左手から入れてもらうことにしました。
 
左手だったらどうなっても良い
 
というわけではありませんが、ま、こちらならしのげるかも、という判断です。


siketsu.jpg
止血中。手の色が…

めでたく止血完了!

shiketsu.jpg

問題はもうひとつ。
実はちょっと前に義姉が同じ手首からのカテーテル検査をやりました。
様子を聞いてみたら
 
検査中、オシッコを我慢するのに必死だった
 

というのです〜。
 
「もうがまんできませんっ」
 
と訴えたら、看護師さんの答えは
 
「おまる、使いますか?」
 

で、やろうとしても、出ない〜
結局導尿してもらって事なきを得たそうですが、
男の場合、導尿はちょっと避けたい。痛いらしいし…。
 
で、検査前にこの看護師さん、あの看護師さん、そして担当の先生にも
 
あ〜、オシッコがとても近くなるそうですが、大丈夫でしょうか??
 
と聞いてまわりました。
情報収集の結果「どうやら何とかなりそうだ」という感触を。
義姉の場合は通常の点滴に加えてステロイドの点滴もあったらしく、
それが原因だったようです。
 
それでも万が一、ということがあります。
たぶん検査着のズボンは脱がされないだろう、という憶測のもと、
検査にはこっそり大人用のおむつを装着して臨みましたっ!
 
「おむつにオシッコする」って、慣れないとなかなかできません。
でも私の場合、
 
ウェットスーツでダイビング中、身体が冷えたときはこっそりと
 
というので慣れていますので、大丈夫。
ははは、海の中で私の近くには寄らない方が良いかもね。
 
おむつは濡らすことなく無事帰還しました。
 
手の方は…
 
ちょっとだけ違和感があります (>_<)
左手の人差し指に軽度のむくみと痛みが…。
でも、運動機能に支障はありません。
そのうち良くなるでしょう。

冠動脈も、ちょっと狭くなっているところはあるもののほぼ正常で、
病名がつくようなレベルではないそうです。
 

herz.jpg

よかった、よかった!
これでまた不摂生ができる〜!
 
追伸:
入院した某病院の看護師さん達はみな親切で、明るくて、スタイルもモデル並み。
すごーく快適でした。
絆創膏の交換時などに看護師さんの手が触れると胸キュンになります。
そして誰もがとびきりの超美女──少なくとも目もとは。
出っ歯なのか、たらこ唇かどうかは不明です。
だってみんなマスクしてますからね…。


某病院からの朝日。病室の窓も大きくて気持ち良いです。
skytree.jpg



 

筋トレ

  • 2015.03.15 Sunday
  • 06:51


筋トレの先生にほめられました!
 
「今井センセ、これ、すごい〜。これ程になるとは! これはぜったい写真に撮るべき。撮ってあげます。自分のふくらはぎなんて、見たことないでしょ?」
 

で、それがこの写真です。
ふくらはぎの筋トレ中なのですが、つま先立ちになってスクイーズ(ぎゅっと力を入れる)したところ。
 
トレーナーとしては

「ぷよぷよした腰痛持ちの高年おっさんがここまで頑張るとは思ってなかった」

ということなのかも。
 

20150313_152435.jpg 
 
正直、一昨年はギックリ腰の連発に悩まされていました。
近所で開業していた接骨院の、乱暴そうな施術ながらも腰痛をほぼ一発でなおしてくれる名医が元気だった頃は良かったのですが、その先生も老齢になって迫力が落ちました。
 
「困ったなあ」と思っていた矢先、歩いて通えるところに腰痛専門の施療院が開業。
数回通うと確かに回復はするものの、「またおいで」と回数で稼ぐタイプの施療院です。

通院回数によってブロンズ会員、シルバー会員、ゴールド会員とランクが上がり、施療費が安くなる

というシステム。みごとゴールド会員に輝いたものの、根本的な解決にはなりません。
 
「医療系」をあきらめることにして、ちょうど趣味のピアノを指導していた、某テニス選手にきいてみました。現役の頃はアマチュアのランキング上位に入っていたのですが、今は結婚してママになり、ピアノを楽しんでいます。
 
「スポーツ選手が怪我した時にサポートしてくれるトレーナー、誰か知ってる?」
「はい、すごくいい人いますよ。紹介しましょうか?」
 

話はとんとん拍子に進み、
「根本的に身体を鍛え直してみよう」と思って始めた筋トレ。
 
こんな経緯で紹介してもらったトレーナーの有間義和氏ですが、
実はほんとに、ほんとに、すごい人だったのです。
 
何と、水泳の北島康介選手や野球の松井秀喜選手を専属でケアしていたトレーナー!
松井選手がヤンキーズにいたときは、請われてアメリカに通っていたそうです。
 
ジムは東京下町にあるのですが、いろいろな種目の全日本級の強化選手が通ってきます。
そういった選手たちと一緒になることもあり、それも楽しみです。

場所柄で、若手のお相撲さんもトレーニングに通ってきます。
身体の大きい力士たちと狭いジムの中で一緒にトレーニングするのは暑苦しいものの、
それもまた一興。
 

20140807_153557-1.jpg
北の湖部屋の十両、北磻磨(きたはりま)関と一緒です。

腰を鍛えるとなると、トレーニングの中心は下半身、腹筋、背筋。
いわゆる「体幹を鍛える」というやつです。

メニューを作ってもらって、普段は自宅でやります。
で、月一回ぐらいジムに出向き、フォームをチェックしてもらい、
新しいパターンを教えてもらいます。
本当はもっと足繁く通った方が効果はあるのですが、
時間も、お金も限られていますので…。
 
ときどき、マッサージもしてもらいます。
トレーナーに筋肉の状態を把握してもらうためにも有用ですが、

世界で活躍するトップレベルのアスリートが受けているのと同じスポーツマッサージをやってもらう

というのも、すごくゴージャスです。
温泉宿の按摩とは別世界。
北島選手や松井選手をケアするその手で同じことをやってもらえるのですから、当たり前です。
 
何と、その後ギックリ腰はなくなりました。
そればかりか、ピアノを弾いているときの安定感も倍増以上。
下半身が安定すると上半身が自由になって、なめらかに動ける感じ。
ピアノの椅子に座っていても、下半身の安定感からもたらされる効果は絶大です。
先日サントリーホールで「皇帝」を弾いたとき、実感しました。
(でも、だからと言ってミスタッチが減るわけではありませんでした…トホホ)
 
トレーニングはそれなりに厳しいですが(筋肉痛が出ないレベルのトレーニングは役に立っていないとのこと)、その後の実効性を体感できるので励みになります。
そうでもなければ、毎朝6パターン計300回の腹筋は続きませんよね。
連続で20分ぐらいかかります。そしてそのあとストレッチ。
なんやかやでもう1年以上、ほぼ毎日やってますよ〜。

これ、有間氏の指導のもとで鍛えられている選手にとっては「最低ノルマ」なのだそうです。これがスタート。でも初回はこの三分の一でもへたってしまいます。見よう見まねながら、とりあえずそれをこなせるところまでは追いつきました。
 
これだけやっていれば、ある程度の筋肉はつきます。
いわゆる「割れてる腹筋」も育ちつつあるようです!
残念なのは、それがまだたっぷりの皮下脂肪におおわれてはっきり見えないこと…。
 
想定外だったことに、もうひとつあります。
若い時はまだしも、この年になると

皮下脂肪は減少しても一旦伸びた皮膚はもとに戻らない

ということです。
 
デブだった時(あ、今もまだデブですが)も裸になるのはためらわれましたが、
皮下脂肪が落ちても裸になるのははばかられる…。
まだ「デブの裸」の方が見た目は健康的か??
 
皆さん、ダイエットは若いうちにやっておきましょう!



 

コンサートツアー

  • 2015.03.04 Wednesday
  • 15:45


「コンサートツアー」なんて、かっこいい響きです。
仕事とは言え、知らない土地から土地へと旅できるのです。
 
でも、そんなに素晴らしい毎日とは限りません。
スーパースターのお大尽旅行ならともかく、
並みのアーティストの現実は厳しいです。
 
ホテル暮らしって、たまだからこそ良いものなのです。
毎晩スイートルームに宿泊できるのならば別ですが、
それでもスーツケースから物を出したり、出発前にパッキングするのは自分ですし、
寝る前に使用済みの下着と靴下をクチュクチュと洗ってバスルームに干すのも、
旅の日常では欠かせない作業です。
 
そんな「演奏旅行」ですが、一度だけまたとない貴重な経験をさせていただいたことがあります。何と、すべてのピアニストが夢見る「すべての会場に自前のコンサート用グランドピアノを持ち込んで行うリサイタルツアー」です!
 
ピアニストの宿命のひとつに「毎回違う楽器で演奏しなければならない」という現実があります。
同じように見えても楽器の感触や音質は千差万別、たとえ気に入らない楽器でも常にベストのパフォーマンスを提供するのがピアニストの技量のひとつでもあります。
「アリーナで貸し出している共用のくたびれたスケート靴で4回転ジャンプを成功させなければならないフィギュアスケーター」みたいなものでしょうか。
 
ごく限られた世界的ピアニストにだけは「自分専用の楽器を持ち歩いてツアーをする」ということが許されていました。往年のミケランジェリ、リヒテルといった歴史的名ピアニスト、またホロヴィッツ来日の際にはピアノはおろか、コックまで連れてきたとのこと。正に「特別待遇」でした。チケット代もそれなりのものでしたが…。
 
でも、そんな機会が、何と、不肖この私に与えられたのです!
 
それはY社のコンサートグランドを使用してのハンガリーツアー(1984年3月)でした。
その当時のハンガリーはまだ「共産圏」で、政治的にも経済的にも閉ざされていました。
それでもハンガリーは共産圏諸国の中でも比較的リベラルで、ある程度の自由が認められていたのです。
 
そんな国に自社のピアノを持ち込み、宣伝を兼ねたプロモーションを行い、できれば最後はその楽器を現地で売って帰ってくる、というビジネスと私の演奏活動とがちょうどマッチしたのです。その時のプログラムには邦人作品も含まれており、それもツアー実現へのポイントになりました。「日本人ピアニストが日本のピアノを使って日本の音楽を紹介する」というわけです。
 
私はハンブルクにあるY社のヨーロッパ支店に並んでいた新品の楽器の中から「これぞ」というコンサートグランドを選定しました。これが陸路ハンガリーに送られ、私は毎回コンサート会場こそ違えども、楽器は同じものを使って演奏できるのです。調律師ももちろん同行してくれます。費用はすべてY社持ち。サイコーですね!
 
「さぞや安心できる演奏環境を堪能できるだろう」と夢描いていたのですが、
これは見事に裏切られました。
 
ハンガリーの3月はまだ冬です。夜の気温は氷点下。そんな中、見た目は丈夫そうでも木で作られた繊細な楽器をトラックで運ぶのです。演奏会当日の午前中、楽器は冷え切ったトラックの荷台から会場内に運び込まれます。そして数時間かけての調整。夜のコンサートではスポットライトも当てられるので、温度差は三十度近くになります。
 
終演後、楽器はただちにトラックに積み込まれ、次の開催地へと先発します。
コンサートが翌日ではない場合、コンサート当日まで楽器はトラックに積みっぱなし。
温度のみならず、湿度の管理などもどこ吹く風…。
前もって会場に運び入れることは、置き場がないので不可能です。
 

Hengster0008.jpg
音楽の都ウィーンのピアノ運送現場。かなりおおざっぱです…。

Hengster0009.jpg
コンサート用のピアノはもっと大型で数百キロの重量がありますが(フルサイズの楽器は500kg超!)、
基本的には人力でかつぎ上げてしまいます。すごい…。

 
こうして楽器は運搬による振動のみならず、たび重なる極端な温度差にさらされることになり、
まるで風邪をひいたような状態になってしまいます。
正に、最悪。調律師のご苦労はたいへんなものだったに違いありません。
 
実際演奏する私としては「これが同じ楽器とはとても信じられない」という感覚を覚えながらのツアーでした。「隣の芝生は青く見える」とはい言いますが、「ピアノを持ち歩くコンサートツアー」が見た目ほどラクチンなものではないことを実感しました。これなら多少ボロくても、その会場の空気に長年慣れ親しんできだ楽器で演奏した方が、ずっと良さそうです…。
 
人生の中、「実際に経験してみないとわからない」という事がありますね。
その最たるもののひとつでした〜。





 

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