できた!
- 2015.06.21 Sunday
- 07:12
完成しました!
秋のコンサートのフライヤー(チラシ)です。
なかなかすてきなデザインでしょ!
裏はこんな風に、チケット注文用のファックス用紙にしました。
なかなかの妙案だと思いませんか?
これからDM発送の準備をします。
これが、たいへん…。
送り出しは今月末か来月初旬。
並行して、私のオフィシャルサイトにも公開します。
オモテ面の一番下にはプロフィールが印刷されているのですが、
ここ10年は室内楽ピアニストとして活躍してきたが
還暦を区切りにソリストとしてのカムバックを決意、
今回のコンサートが久々のソロリサイタルとなる。
と末尾にある通り、私にとって記念すべきリスタートコンサートなのです。
昨年12月1日の《第九と皇帝》の企画はサントリーホールでオーケストラとの協演でしたが、
今回はたったひとりでのワンマンショー(←すでに死語?)。
緊張しそうです…。
場所はJR上野駅公園口正面の東京文化会館。
駅のすぐ前なので、小雨程度なら傘なしでもそんなに濡れません。
時節柄、台風が来ないことを祈るばかりです。
土曜日の午後2時スタートですので、4時過ぎには終わります。
ランチしてからコンサート(寝ないように!)、
あるいは事後お散歩してからどこかでお洒落なディナーとか。
動物園、美術館、博物館訪問とセットにしたデートもありですよ!
翌日は日曜日ですから、思いっきり羽を伸ばせます。
コンサート会場のまわりにあまりお洒落な店はありませんが、
JR山手線沿いに坂を下ったあたり、またガードをくぐった向こう側(山手線の外側)には
発掘するに値するお店が複数あるようです。
プログラムはウィーンにちなんだモーツァルトとシューベルトを選びました。
でも実は私、「モーツァルトはあまり得意ではない」と思っているのです。
私のピアノの音質は、キラキラ感が不足していて、ちょっとモコモコしている。
シューベルトでは違和感ないのですが、モーツァルト向きではなさそう…。
ショパンもダメ。ラヴェルも合わない。
ま、「温かい音」と言えば良さげに聞こえますかね〜♬
「演歌に合う声」「シャンソンに適した声」といったような「声質の違い」があるように、
ピアノの音にも生まれつきの向き、不向きがあるようです。
それでも敢えてモーツァルトを選んだのにはわけがあります。
ひとつは、音楽之友社よりモーツァルトのピアノソナタ全集を出版したこと。
演奏の際に表現すべき「抑揚」を視覚化したのが最大の特徴です。
そして運指にもピアニストならではの工夫が凝らされていて、お薦めです!
そしてもうひとつは、近日同じく音楽之友社より、『モーツァルト演奏法と解釈』という分厚い本が出版されること。
旧版は何と15,000部以上も買われた、この手の理論書では大ヒットの本でした。
モーツァルトが好きな人、とりわけピアノ関係者には、演奏家・指導者ともに必携の書です。
執筆したのは、私の恩師です。
パウル・バドゥーラ=スコダという名の巨匠ピアニストで御年88歳。
でもまだ元気で現役やってます。
先日「最年長」で売っていたイタリアのピアニストが亡くなったので、
現時点では世界最年長のプロピアニストになったかも。
私は訳と監修を担当しました。量もすごく多いし、校正がかなりたいへん…。
9月のコンサートに間に合わせよう、と頑張っているところですが、あまり自信ありません…。
そんなわけで「モーツァルト」なのですが、後半のシューベルトも含め、
演奏曲目ごとにキャッチフレーズを考えてみました。
最初はフライヤーに印刷しようかとも思ったのですが、
ちょっと恥ずかしい(みっともない)のでやめました。
なんと、大衆作家だったヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
まるでオペラのような──幻想曲 ハ短調
とめどなく色調が変化する──ロンド ニ長調
(2万枚印刷してしまったチラシにある「イ長調」は誤植でした…。上部の写真は修正済み)
もうひとつのオペラ──幻想曲 ニ短調
まるで芝居のような──ソナタ第5番 ト長調
いつも心により添ってくれるフランツ・シューベルト
アルプスの景色が見えるような──グラーツ幻想曲
栄光と孤独、そして喜びへ──さすらい人幻想曲
イメージ、わきますか?
「ほおぉ、聴いてみようかね」という気になりそうですか?
お待ちしています!
そうそう、メインプログラムの終了後にちょっとしたトークタイムを設定してあります。
だから、演奏が終わってもすぐ席を立たないでくださいね!