シャワートイレ秘話
- 2016.06.26 Sunday
- 14:12
マレーシアはクアラルンプールに行ってきました。
観光ではなく、仕事です。
クアラルンプール国際空港に着くと、すぐに深い緑を感じます!
クアラルンプールにはUCSI大学という私立大学があるのですが、
大学内の音楽部門がグレードアップされ、
大きな企画を開催できる実力を手にしたのです。
大学の正面玄関とキャンパスのプロムナード
International Piano Festival & Competition 2016
このイベントに招聘されました。
コンサート出演、そしてコンペの本選審査が私に与えられた役割です。
音楽家のブログとしては、そのあたりをこまごまと報告すべきなのでしょう。
でも、それって基本的には
充実した滞在でした。みんな頑張って、レベルも高かったです。
↓
そうでしたか。よかったですね。素晴らしい。
で終わっちゃう話題ですよね。
だから、やめます。
コンペの会場と審査員団
4本ペダルのイタリア製グランドピアノ、ファツィオーリも使われました。
フェスティバル&コンペティションはとてもきめ細かく周到に準備され、
スタッフたちもお互い助け合いつつ生き生きと動き回り、
見ていても、サポートされても、とても気持ちの良い雰囲気でした。
食事もすべて接待。財布はちっとも軽くなりません〜。
日曜日は審査員とスタッフで飲茶の朝食。オープンエアの庶民食堂です。
だいたい「これから成長できる国」は明るいです。日本とは大違い。
不自由なところは、まだたくさんあるに違いない。でも、
未来に向かって成長できる!
という夢があるのは、とても素敵です。だから、
がんばろう
と思える。いいなあ!
* * * * * * *
さて、本題に入りましょう。
今回はタイトルにもある通り、トイレのことです。
日本ではほぼあまねくシャワートイレが完備されるようになり、
「ないほうが珍しい」ぐらいになりました。
愛用されている方、たくさんいらっしゃるでしょう。
マレーシアにシャワートイレはないだろう、と思っていました。
で、昔ながらのこんな液剤を準備。
が、現地にはもっと強力なものが装備されていたのです!
思うに、以下に紹介する設備はそのためのものに違いない。
ね、そうでしょ、そうなんでしょ?
とたくさんの人に聞いてみましたが
質問した相手の多くが若い女性だったためか、
皆はっきりとは答えてくれません。
でも、ぜったい、そうに違いないっ!
というわけで、ネットで検索してみたらいろいろありました〜!
「マレーシアのトイレ事情」というキーワードで、みごとにヒット。
大量の情報が掲載されていました。
イスラムの習慣もあるのでしょうね。いわく…
一般的なマレーシア人は用をたした後、右手で専用の水道ホース(ない場合はバケツに入った水を手桶で利用)の水を使って、左手でゴシゴシ洗います。乾燥は、自然乾燥が基本のようです。だからトイレットペーパーがないのが一般的。水で周囲も流しますのでトイレの床が濡れているのです。公衆トイレの扉を開けたとき「ワッ!床がビショビショだ〜」と感じる日本人旅行者が多いようですが、水で洗い清められた証拠です。誤解して気分を害したり、驚かないようにしてください。
ホテルの部屋にあったモデルは最新型のようです。
一番原始的なのはこれ。
バケツに水、というパターンは私のまわりのトイレにはありませんでした。
おそらく大学内だったからでしょう。
普通の散水用ホースです。
他にもいろいろバリエーションがありました。
左は後付け型、右は水道管内蔵型です。
基本は
水道の水がそのまま出る
というもの。
水圧、かかってます。うっかり全開にしたら、大変なことになります。
温水は出ないので、常夏の国だからこその解決策ですね。
みんな、清潔なんだ〜
そう思って気をつけていると、ワッキー(←すでに死語?)な人にはほとんど出会いません。
見た目では「すれ違い要注意!」という人、多いのですがねえ…。
アジア系はもとより、マレー系、インド系など、さまざまですが、
人を外見だけで判断してはいけない、という教訓を心に刻みなおしました。
大学のトイレにも、個室シャワーが完備されています。
ただし、出るのは水だけです。
日本よりずっと清潔かも。
また香水をつけている人にも会いませんでした。
ちょっと不思議です。
その大学、私学だけあって、なかなか魅力的です。
ホテルもレストランも、大学とは思えないちゃんとしたものがあります。
でも、接客が本業ではないので、それはそれで不行き届きな点も…。
大学内にあるホテル
ホテルのルームの第一印象はバッチリ。キッチンカウンターまであります。
しかしながら、洗面台の下水管は毎朝継ぎ目をチェックしないと、
歯磨き中に床が汚水でびしょびしょになることが…。
シャワーとは別にジャグジーバスがあるなんて、リゾートホテル並み!
でも、誰も使わないのでしょう、水道管は錆びているようです。
電話のメッセージランプがつきっぱなしですが、メッセージはないとのこと。
リセットできないらしいです。
あ、日本製ですね…
ひとつだけ窓があるにはあるのですが…
首を出して空を見上げないと、天気がわかりません。
でも、快適に過ごせました。
次回は2年後ですが、また行けるかな?