もうひとつの国際ショパンコンペティション

  • 2017.09.25 Monday
  • 20:09

 

 

「ピアノの詩人」として愛されている作曲家、

フレデリック・ショパンの命日である10月17日の前後3週間を使って、

ショパンの故郷ポーランドの首都ワルシャワでは5年に一度、

 

フレデリック・ショパン国際ピアノコンペティション

 

が開催されます。

 

 

前回(第17回)は2015年でした。

第1位の栄冠に輝いたのは韓国のチョ・ソンジン。

 

すでにドイチェ・グラモフォンからCDデビュー!(画像、お借りしました)

 

日本人も健闘したものの、残念ながら入賞には届きませんでした。

 

 

ショパンのデスマスクと左手のブロンズ。繊細な指です。死因は肺結核と言われています

膵嚢胞線維症(嚢胞性線維症)という新説もありますが…。

 

このコンペでの入賞にはものすごい価値があります。

他にもいくつか同じようなレベルの国際コンペが存在しますが、

ショパンコンペも最高峰のコンペティションのひとつなのは確実です。

ここで1位になったら

 

プロのピアニストとして国際的な活動が保証された

 

と思って間違いありません。

 

このコンペティションで使われる楽器は、もちろん現代の楽器です。

表だっては報道されませんが、ピアノメーカーにとっては

 

わが社の楽器を使ってもらえるか

 

という「陰のコンペティション」でもあるのです。

 

そんな中、まったく新しいコンセプトのショパンコンペティションが

ワルシャワで立ち上げられることになりました。いわく

 

ピリオド楽器による国際ショパンコンペティション

 

第1回目の開催です。

「ピリオド楽器」とは、いわゆる「古楽器」のことです。

「古楽器」と表現すると骨董品っぽい感じを持たれてしまうため、

「時代」をあらわす「ピリオド」という単語の使用が一般的になりました。

「ヒストリカル・ピアノ」という言い方もOKです。

 

ショパン時代の楽器を演奏して行われるコンペティション、というわけ。

ショパンが耳にしていたのと同じ音で勝負するのです。

 

詳細は以下を参照してください。残念ながらまだ日本語版はありませんが、

そのうち親切な誰かが準備してくれるでしょう。

このバナー(↓)をクリックしてください。

 

 

ざっと概要だけ列記しておきます。

 

・開催されるのは2018年9月2日〜14日

・申込期限:2018年5月1日

・年齢制限:18〜35歳

1位の賞金:1万5千ユーロ

 

2位以下の賞金の額やレパートリー、審査員などに関しては

ウェブサイトを解読してください。そんなに難解な英語ではありません。

ページの左側に各項目へのナビゲーションリンクが準備されています。

 

申し込みに当たってはピリオド楽器での演奏動画が必要になります。

その際に指定されている楽器は

 

1860年までのエラールまたはプレイエルのピアノ

またはショパン存命中(1810年〜1849年)のウィーン式ピアノ(コピー楽器も可)

 

というのですが、何と、拙宅のウィーン製シュトライヒャーは1843年製なのです。

「ショパン存命中」という条件に合致します。

ただ、アクションがイギリス式なので、そこが問題。

 

Streicher1.jpg

拙宅のピアノです。

 

日本国内に演奏可能な楽器がそうたくさんあるとは思えず、

拙宅の楽器でデモ動画を収録した場合もエントリー可能かどうか

コンペティション事務局に問い合わせることになりました。

 

さて、どうなるか。

わが家のシュトライヒャーの詳細については、次回くわしく紹介することにいたしましょう。

 

 

 

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