あわわわ…
- 2018.04.26 Thursday
- 08:05
4月です。新学期。
今年は桜の開花が思いのほか早く、
職場のキャンパスの桜は。入学式の前に咲ききってしまいました。
新学期になると、新入生が割り当てられます。
ピアノ専攻生として今井クラスにくる学生からは、通常前もってコンタクトがあるのですが、
事前に何の連絡もなく、突然現れる学生もいます。
「え、君、今井先生を選んでくれたんだ〜。ありがとう。でも、なぜ?」
「はい、名前聞いたことあるし、何かちょっと良さそうに思ったので…」
最近の学生って、こんなものです。驚いてはいけません。
ピアノ専攻はもちろんですが、他にも授業を受け持っています。
副科ピアノの授業も例外ではありません。
で、来ましたね、今年も。
今年はサキソフォーン専攻の学生が8名。
副科の履修生は全員まとめたクラス授業として面倒をみます。
授業は90分ですから話(雑談?)10分とすると、残り時間は80分。
一人10分のピアノレッスンです。上手になってくれるのかなあ。
必修だから、落ちてはならない試験もあるし…。
1名は偏頭痛でお休みです。みなかわいいので区別をつけづらいです。
問題は、学生たちの名前を覚えること。
私はこれがチョー不得意なのです。
「不得意なんだ」とあぐらをかいていたら、ますます覚えが悪くなりました。
悲しいかな、トシのせいもあるでしょう…。
でも、そうも言っていられません。覚えなくては。
名簿を見て、名前を呼んで、顔を覚えて、特徴をメモする。
このメモは、本人にはぜったい見せられません。
もしや、に備えてドイツ語を駆使することも。
パソコンで管理するメールアドレス帳用の写真も撮ります。
簡単な自己紹介もしてもらいます。
好きなことや人生のエピソードを聞かせてもらうと、印象が濃くなります。
でもこの自己紹介が、なかなかのくせ者。
自分の名前をきちんと発音するのが一番大切なのに、それができない学生が少なくない。
たとえば「くだち│なつ」と聞こえた名前の正体は「ふくだ│ちなつ」
「ちや│このみ」は「はちや│このみ」
「なみ│きり│わ」という3拍子リズムの名前は「なみき│りわ」でした。
読めない名前も続出です。
たとえば「目」さんという学生がいます。「さつか」さんです。
わからんよね〜。
…などなど、こうしてジワジワと覚えていくのです。
毎回すごく苦労するので、他の先生にもコツを聞いてみました。
みなさん、やはり苦労なさっているようでした。
顔を見てから、それに名前を紐付けしていく
というのはごく普通でしょう。ある先生は
春休み中に名前を全部暗記して、それに顔を紐付ける
とおっしゃってました。ふ〜ん。
6匹のワンコの名前と顔を一致させるのも大変かも。拙宅のが3頭まじっています。
ところで
久しぶりに会った人の名前が出てこない
という経験はどなたもなさっていると思います。
教育者や政治家の集まる場なら「先生!」で何とか切り抜けられますが、
そうもいかないシチュエーションも…。
ほんと、もどかしいです。「お名前、なんでしたっけ」と聞くわけにもいかない。
「いや、敢えて聞く」という人もおられました(←どこかで読みました)。
「え〜と、お名前何でしたっけ」
「あ、失礼、今井です」
「いや、それは存じてますよ。下の方のお名前です!」
とやるのだそうです。
でも、相手によりますよね。
それに、「くだちです」「ちやです」なんて答えられても困ります。
そんなわけで、私はパーティーなどで人に会ったときには
必ず、まず自分の名前をはっきり言うようにしています。
「今井です。お元気ですか!」
相手が同じように名前を返してくれるとは限りません。
「あ、どうも」ですまされてしまうことがほとんどです。
こちらとしては相手の名前の記憶に自信がないのに、困ったもんだ。
こうして、私の苦悩はつきることがないのであります。嗚呼…